「東洋思想と心理療法」研究会
Association for Oriental Philosophy and Psychotherapy
第5回研究会
2003年3月29日開催
会場:駒澤大学中央講堂
一般演題
司会:津田均(東京大学医学部)
司会:佐藤 豊(衛医科大学校精神科学教室)
司会:森山敏文(広尾心理臨床相談室)
司会:賀陽濟(かや医院)
司会:遠藤義彦(埼玉県中央児童相談所)
司会:大山みち子(武蔵野女子大学・広尾心理臨床相談室)
「真言密教における師について-『大日経疏』における阿闍梨を中心に-」
発表者:佐藤隆一(大正大学臨床心理学専攻)
「治療を〈守護〉するもの~日蓮宗大荒行のmethodに現れる鬼子母神像(イメージ)~」
発表者:戸田游晏(妙龍寺)
「多重人格と憑依に基づいた人間観の可能性」
発表者:實川幹朗(姫路獨協大学)
「西洋フェミニズムの日本化~アニミズム・家族療法および男女共同参画社会の観点から~」
発表者:又吉正治(日本文化の心理学と家族療法研究会)
「漢方医学的発想の心理療法への応用」
発表者:賀陽濟(かや医院)
「伝統医学的接近と語り」
発表者:北田志郎(後藤学園附属クリニック・自治医科大学精神医学教室)
特別講演
「韓国文化における情(Jeong)と恨(Han)」
講師:閔秉根(啓燿医療財団神経精神医学研究所所長)
司会:下坂幸三(下坂クリニック)
対談 閔秉根 西園昌久
司会:中村伸一(中村心理療法研究室)
講演
「戦後日本とアメリカニズム」
講師:吉見俊哉(東京大学社会情報研究所助教授)
司会:阿部裕(順天堂大学スポーツ健康科学部)
東洋思想とは本来われわれ一人一人がもっているはずのものです。したがって今回はレトロスペクティブな観点からあえて離れて現代的な二つの講演を企画いたしました。
ひとつは韓国のナショナル・アイデンティティの一斑をなしている「情と恨」について、啓燿医療財団神経精神医学研究所所長の閔秉根氏の特別講演ならびに同氏と本研究会顧問の西園昌久氏との対談を企画いたしました。
他は、東京大学社会情報研究所助教授の吉見俊哉氏の講演「戦後日本とアメリカニズム」です。
これは、今日の日本に浸透している広汎なアメリカニズムを認識することを通して、現代日本人の心性を照明しようとする試みに大いに寄与するものと思います。
一般演題は、年々質的向上を遂げてきました。今回も、多方面にわたる興味深い内容が展開されるはずです。